Hand Scraping
キサゲ加工
キサゲ加工とは
株式会社合美が得意としている
金属の表面を平らに仕上げる為の手作業の加工方法。
「キサゲ」というノミ状のスクレーパー工具を使い、表面を数ミクロン単位で削ることで機械加工では達成することのできない、非常に高い平面度を実現します。
また、表面に微細な凹凸を作ることでそこが潤滑油の油溜まりとなり、摺動面の摩耗を防ぐとともに、摩擦を減らすことで機械の寿命を延ばすことにも繋がる、工作機械製造には欠かせない重要な職人技術です。
Detailed Process
キサゲ加工の流れ
まずは表面をクロスさせるように削り
凹凸を付けることによってアタリを見やすくします。
この作業を綺麗な模様(ガラ)のようになることから
「ガラ入れ」と呼んでいます。
「定盤」という平面の基準となる物に顔料を塗り、こすり合わせることによって
加工面の高いところが見て分かるようになります。
顔料の付いている中にも濃淡の違いがあり、それを見分けることで微妙な高低差まで調整することができます。
この際使用する定盤もまた、キサゲ加工によって平面が作られています。
アタリが付いたところを一定の力加減で削ることで、次に高い面と高さが合っていき
これを何度も繰り返すことによって、より精度の高い平面を作ることができます。
面に物が取り付く「取り付け面」であれば、均等なアタリが一面に広がれば完成となります。
面の上で物が動く「摺動面」の場合にはここから更にアタリを細かくし、微細な凹凸を作ります。
それが潤滑油の溜まりとなり、摩耗や摩擦を減らして機械の寿命を延ばしてくれます。
この「平面を出す」ということに加えて、モーターやボールネジなどの「芯出し」作業や
摺動面を物が動く際の「移動レベル」など
1ミクロン単位の調整が必要である様々な場面で、このキサゲ加工が使われています。
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